平成27年度二回試験④本音

仕事が始まってバタバタしている間にもう2019年(弁護士4年目笑)になってしまいました。なにかこの記事で書きたかったことは当時あったんだと思いますが、もう忘れました。

また今後の弁護士生活の中で思ったことがあれば記事を更新しますので、ぜひよろしくお願いいたします。

# by kowaki2112 | 2015-12-23 12:35 | 日々の感想

平成27年度二回試験③使用した主な教材とその使用方法、二回試験対策

 当然ながら私がここに挙げた教材以外を全く使っていないということではありませんし、ここに記載したこと以外を考えたことがないということでもありません。この時期になってもブログに書く気力がわくくらい自分が重要だと思うことのみをざっと書いただけなので、司法修習生の方には教官の意見や他の現役・OB修習生の経験談も参考にしていただきたく思います。

〈民事裁判〉
・「〈完全講義〉民事裁判実務の基礎(第2版)上巻」大島眞一
 第1版は司法試験受験前に読んでいましたが、新たに第2版を買って、民事裁判修習中、要件事実について各論だけでなく基本的な考え方自体から復習するために読みました。例えば「今日は売買代金請求の事件があるから売買に関係する箇所全部読もう」という風に日中の時間を使って読み進めると割とすぐに全部読めました。

・「改訂 紛争類型別の要件事実 民事訴訟における攻撃防御の構造」司法研修所編
 「理解を深める教材は良いのが色々あるが、試験的に言えば最後は白表紙に戻ってくれ」との教官アドバイスがあったのですが、「新問題研究 要件事実」には上記教材等で既に知っていることしか書いてなかった(と思った)ので近いものをということでこれを読み、研修所の考え方として最新でない箇所等を適宜修正しつつまとめノート化しました。各章末の総覧的なブロックダイアグラムは、その1つずつにつき内容を説明できるか確認するという復習方法にも使えて便利でしたし、まとめノートにも挟み込みました。

・「事例で考える民事事実認定」司法研修所
 割と初期から、書証の作成者や成立の真正(二段の推定)、類型的信用文書と処分証書、事実認定の枠組み4パターンの箇所を何度も読みました。これは覚えるというよりも理解することが肝要という感じで、各種起案や事件で事実認定をするにあたりよくわからなくなることがあれば再度これを読み直して理解を補充するという作業を繰り返して行間を埋めました。

・色んな修習生がまとめている二回試験の心得的なもの
 口頭弁論調書等を確認するとか、人証ではどのあたりを意識するとかそういう話。

・二回試験対策
 まず、訴訟物を把握する。訴訟物の把握となるとよく「よって書き」に言及されますが、記録表紙に「○○請求事件」等と記載しされている事件名も合わせれば基本的なところで間違える気はしないと思います。
 次に、主張を要件事実に整理し、認否を確認して、争点を特定する。証拠から主張を構成しないようにとよく注意されますが、私は争点を特定するまで証拠を見なかったのでそういう心配はせずに済みました。主張自体失当に関する設問があればかく主張周りの条文を実際に読んで検討することが重要です。私はそれを面倒臭がったので二回試験でも間違えました。
 そして、事実認定を求められた争点につき事実認定の枠組みを検討する。類型的信用文書(処分証書ではない)の有無を間違えたら大きく判断枠組がズレてしまいますが、証人尋問等でも書証の有無を前提に話が進んでいきますし、そういう間違いはありませんでした。ここでは、直接証拠が本人供述のみの場合に間接事実型によるか否かを含め、自分の思考過程についても書く必要があるように思います。
 類型的信用文書があれば、その成立の真正を踏まえて処分証書性を検討し、処分証書であるか否かを判断する。成立の真正については、署名か押印か、押印なら二段の推定のどの段階に争いがあるのか、どのような反証がなされているのかを検討する。この過程で私が地味に重要だと思うのが処分証書性(?)という概念で、特に教材で学んだことはありませんし、たいていは争いがないので「処分証書性については争いがない」の一言で済ませていましたが、例えば原告が契約成立の証拠として契約書を提出したケースで被告が「原告からの申込みに対して一旦その承諾の書面たる契約書を作成したものの気が変わったため結局それは原告に交付していない」と主張する場合なんかには、本当に意思表示が当該書証に「よってされた」のかという意味で面白い問題になると思います。
 間接事実型であれば、主張書面と人証から当事者や裁判官が着目している間接事実を拾い集め、積極方向の事実と消極方向の事実に大きく分類した上、その中で事前の事実、その際の事実、事後の事実等に小さく分類しました。民事裁判起案での事実認定で重要なのは、間接事実は動かし難い事実のみしか挙げないということで、これにより事実を認定する作業そのものは極めて簡単になっていると思います。
 結局、試験なので主張整理するにしても間接事実を挙げるにしても採点対象として想定されてそうか否かについて想像し、それとわかるように書くことが重要かと思います。人生経験豊富な修習生は起案事件についても色んな面白い着眼点を聞かせてくれましたが、それを起案に書いてどうなるかはまた別の話のようでした。

〈民事弁護〉
〈刑事裁判〉
〈検察〉
〈刑事弁護〉

# by kowaki2112 | 2015-12-23 12:32 | 日々の感想

平成27年度二回試験②二回試験受験

〈1日目(木)・民事弁護〉
 てっきり最終準備書面型が出ると思っていましたが、事案分析&訴状起案型でした。
 弁護修習及びホームグラウンド修習を通じて弁護士的な事件処理には慣れ親しんでいたこともあって、仮に採点者が第一に想定しているのとは違っても十分に説得する自信はあるけど別にこれだったらそんな説得とかいう段階までいかず普通にわかってくれるだろうというような内容の起案をしました。途中悩む箇所はありましたが、民事弁護では落ちないと思っていたので、自分の起案の出来がどうかという発想自体あまりありませんでした。
 誤って付箋を貼ったまま提出された解答用紙から付箋を剥がすのに本部(?)への確認を含めて15分くらいかかっているのを見て、時間内に答案を出してさっさと帰宅するのが受験戦略上賢いかなと思いました。
 ちなみに、前日は寝る前にリポビタンDを飲み、寝不足気味ながら6時に起床して朝食をとりつつ将棋の勉強をし、家を出て試験中の飲み物には缶コーヒー390ml2本を用意し、昼食にはおにぎり2個(焼きたらこ1個と鳥五目ゆで卵半分割りみたいなやつ1個)に栄養バーみたいなやつ1本を食べるというパターンを試験日ごとに繰り返しました。集合修習ほどゆったり昼食をいただく時間的余裕はなかったので、これくらいでちょうどよかったです。ただ、二回試験に限ったことではないですが、コンビニおにぎりを食べると受験を思い出して嫌になる体になってしましました。

〈2日目(金)・民事裁判〉
 私が昔から気にしていたけど自分たちの期ではこれまで出題されなかったというような分野からの出題で、当日の朝にも見直しており、これはキタ感がありました。訴訟物は正解し、主張整理の基本的なところは正解しつつも一部間違え、事実認定の枠組みは正解し、事実認定は無難に間接事実等を拾い集めました。
 主張整理で出した争点がそのまま全部事実認定の対象にならないパターンは私は初めてだったので、おっとと思いつつ注意しました。
 集合修習での起案と同じような手応えだったので、起案に魂を売ったかのように起案が出来る人にはかなわないものの、数%の不合格レベルではないと確信し、前日の教訓を生かして早めに答案を出して帰りました。

 翌日からは3連休の中日があり、地元に帰って友人の結婚式に出席するなどして有意義に過ごしました。

〈3日目(火)・刑事弁護〉
 事案はともかく証拠構造的にはシンプルな問題でしたが、全部のせ感があり、拾える事実も多かったので、単純に時間に追われました。多かれ少なかれ関係する事実の全てを拾わなくても十分に合格するはずですが、気づいた以上は書きたくなるもので、その結果としてあまりメリハリのない起案になったかもしれません。もっとも、それでも安全レベルだと思いました。

〈4日目(水)・刑事裁判〉
 実務修習での経験と集合修習での反省を生かし、徹底的に一般的な論理とその事案に寄り添って起案しました。これも間接事実を整理した要件と事実認定の対象となる要件が異なるパターンだったので、優しさを感じながらも現実には問題の読み間違いがこわいなと思いました。また、刑事裁判起案は小問が問題文に埋もれがちなので、解答漏れがないように注意しました。これも特に不安のない起案ができました。

〈5日目(木)・検察〉
 民事裁判に引き続き、私が昔から気にしていたけど自分たちの期ではこれまで出題されなかったというような分野からの出題でした。犯人性の間接事実をよく考えて組み、被疑者供述の信用性を型通りに検討しておなじみの評価に落とし、犯罪の成否について各項目を素直に埋めていきました。犯人性の間接事実の整理がすこし無駄に複雑になってしまったかもしれないと思いましたが、すっきりとはしていないというだけで別に論理的な間違いはないはずだと思え、特に現実的な不安にはなりませんでした。

 結果的に自分比で各科目そこそこの起案を揃えられたので、結果発表まで特に意識せず過ごすことができて楽でした。

# by kowaki2112 | 2015-12-22 04:55 | 日々の感想


思い切って何かをしたときに丸ごと書き残して先達になりたい


by コワっきんストリーム

プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

カテゴリ

ドイツ
フランス
日々の感想
国内

以前の記事

2015年 12月
2014年 09月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 08月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月

最新のトラックバック

検索

タグ

その他のジャンル

ブログパーツ

最新の記事

平成27年度二回試験④本音
at 2015-12-23 12:35
平成27年度二回試験③使用し..
at 2015-12-23 12:32
平成27年度二回試験②二回試..
at 2015-12-22 04:55
平成27年度二回試験①司法修..
at 2015-12-22 04:06
平成27年度二回試験の結果発..
at 2015-12-22 02:46

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

旅行・お出かけ
法律・裁判

画像一覧