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平成26年度司法試験②司法試験受験

〈前日〉
 前日はまとめノートのほか、伊藤塾の答練の解説を流し見していました。答練の復習をするのは初めてでしたが、似たような問題が出たらぼんやり思い出せればいいかなというくらいの気持ちでした。

〈1日目〉
 当日、会場は自宅から徒歩10分かからないくらい、座席は列の一番後ろで隣は欠席という非常に恵まれた環境でした。
 1日目は労働法からですが、その恵まれた環境と模試の結果からの自信ゆえにリラックスして試験に臨みました。「試験会場で突然思いつき、それと似たような考え方をそれまで全く見たことがないような突拍子もないことは書くな」というゼミの先生の忠告を思い出していました。ただ、見たことのない問題に怯むのは論外なのでそこは勘違いしないようにしなければなりません。
 しかし、久しく答案を書いていなかったために書くスピードが落ちており、また記述内容の取捨選択と時間配分の感覚も鈍っていたため、最後には大幅に時間不足に陥りました。解ける問題だから丁寧に書きたいという思いが悪い方向に作用しました。
 問題が意味不明だったわけでなく書けることがまだまだあったのに書けなかったという経験は初めてのことだったため、非常にショックを受け、試験終了直後は席に突っ伏して頭を抱えていました。
 多少落ち着いてくると「司法試験は1回絶望したとこからが本番」という格言を思い出し、昼のおにぎりを食べながら必死で憲法のまとめノートを見直していました。
 憲法と行政法はそこそこ出題趣旨を掴めましたが、やはり答案を書こうとしても感が鈍っていて洗練された文章が出てこず、よくも悪くもとにかく問いには答えていますよとアピールしながら愚直な雰囲気の答案を書きました。なかでも行政法は一読して分かりづらい問題でしたが、全く解答の筋道が見えないはずはないと信じてじっくり検討し、答案構成は予定していた30分を超え、上限にしていた45分も超え、55分ほどかかった記憶があります。いくら試験時間の最後が慌ただしくなろうと、筋道立っていない答案は書きようがないという判断でした。
 なんとか1日目を乗り切ったはいいものの、やはり労働法のことが思い出されて落ち込みました。正直に言うと、帰宅後電話しているうちに自分を支えてくれた人たちに対して申し訳ない気持ちになり、少し涙が出てきました。泣いたら結構すっきりしました。
 労働法関係の言葉を見るだけで憂鬱になる日々は結局合否発表まで続きました。

〈2日目〉
 多少回復しつつも今後の展望までは全く見えない状態で2日目の会場に到着すると、伊藤塾の塾長が応援に来られていました。「頑張ってください」等ではなく「おはようございます」という挨拶になぜか非常に勇気づけられ、急速に気合が充填されました。
 2日目はどの科目も忙しかったですが、時間配分の感覚が復活し、どれも普段の答練や模試程度には書けました。自分でよく読んでよく考えてそれを答案にするということだけを考え続け、最後の民事訴訟法が終わった時にはかなり興奮状態にありました。司法試験はスポーツ、それもかなりエキサイティングなスポーツだと開眼し、そのプレーヤーであることを誇りに感じました。

〈中日〉
 この日は刑事系科目のまとめノートや演習書をさらっと見直すと同時に、刑事訴訟法を中心に短答の過去問を抜粋して解き直しました。
 寝ている時に勝手に頭の中で2日目の試験問題を検討しては自分のミスに気がついて飛び起きるということがありました。

〈3日目〉
 刑法は因果関係のところで思考が袋小路に入り込みそうになりましたが、ひとまず手を挙げて試験監督員に連れて行ってもらったトイレで用を足していると身も心もすっきりし、自分なりの解答の筋道がひらめきました。
 刑事訴訟法は得意科目だったのと答練や模試で見たような問題だったのとで、スムーズに判例の記憶も喚起され会心の解答ができました。
 早い時間に終わって帰宅し、昨年度の短答過去問を初めて解こうとしましたが、憲法だけで時間切れになりました。他科目も適当に数問ランダムで問くと正解できたのでリラックスしました。刑事訴訟法だけはそれに加えて判例六法も見直しました。

〈4日目〉
 4日目は黙々と問題を解きました。
 過去問で出題された箇所をチェックした判例六法は、休憩時間の友として頼もしかったです。
 司法試験を受験し終えたときの感触では、合否は五分五分といったところでした。



(以下、関連記事へのリンク)

司法試験の成績通知を受けて

①勉強のおおまかな流れ

③使用した主な教材とその使用方法

④司法試験成績

⑥まとめノート
by kowaki2112 | 2014-09-21 23:46 | 日々の感想


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by キリンのファン

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